映画『サユリ』
押切蓮介の同名ホラー漫画が『ノロイ』『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』などのモキュメンタリーホラーで有名な白石晃士監督によって映画化されました。
一軒家に引っ越してきた家族が家に憑く怨霊に次々と惨殺されて行く前半から一転、認知症だった婆ちゃんが覚醒し孫息子と共に復讐を開始する後半との温度差よ……思い返せば、昔から押切蓮介の漫画も白石監督の映画も、妖怪をしばき倒そうとする登場人物がおりました。
さて、この映画の原作漫画にない要素のひとつに、根岸季衣演じる婆ちゃんが太極拳の達人であるという設定があります。
孫に太極拳を教え込んで霊と対決するのですが、なるほど太極拳は陰陽思想を体現している武術なので、陰の気の塊である怨霊と戦うには最適ということですね。
おうちに幽霊が出たら、食って寝て笑って太極拳やりましょう。